冬登山にはメリットがいっぱい
冬は空気が澄んでいるので、関東の山頂からは、雪を被った富士山や都心の街並みがクリアに見渡せます。
また、夏は標高が低くて暑すぎる山でも、冬は気温が低いため登りやすくなります。
また、意外と気になる虫も冬には少なくなります。
東京近郊から日帰りが可能で、冬も積雪の可能性が低いおすすめの低山を紹介します。
冬登山の注意点
冬登山にはメリットがある一方で、さまざまな危険、それに伴う注意点があります。
・積雪期は、普段よりも登山に時間を要するため、目安コースタイムの1.5倍の時間を見積もって行動しましょう
・都内でも雪が降る天気の時は、低山でも積雪することがあるので油断禁物です
・積雪により、ゴンドラやリフトが運休することもあります。最新情報を施設サイトなどで確認しましょう
・天候や状況の急変などへの適切な対応が求められるため、初心者は必ず経験者と登りましょう
【東京】高尾山
標高 | 山域 | 最高気温(冬) | 最低気温(冬) |
599M | 東京都八王子市 | 6~9℃ | 氷点下5℃~氷点下2℃ |
都内から抜群のアクセス
「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」の三ッ星を獲得し世界的にも知られる高尾山。
都心から電車(京王線新宿駅から特急電車)に乗っておよそ1時間で到着できるんです。
高尾山は登山道の傾斜もゆるやかで標高は599mと低め。
ケーブルカーを使えば山頂まで40分程度で到着できる登山初心者にもおすすめできる山なんです。
誰でも気軽に登ることができる高尾山は、四季折々の自然豊かな景色を都内で楽しめると年間を通じて人気の観光スポットで、年間250万人ものハイカーが訪れます。
でも実は、空気の澄んでいる冬こそ、より絶景も楽しめる穴場のシーズンなんです。
高尾山にはいろいろなコースがありますが、初心者の方におすすめするのは1号路のコースです。
他のコースにくらべお手洗いの数が多く、またケーブルカーやリフトを利用することができるため体力的な負担が少ないからです。
また、もっとハイキングを楽しみたいという方は稲荷山コースがおすすめです。
山頂からは白雪をまとった富士山
高尾山に観光客が集中して訪れるのは秋の行楽シーズンを中心とした春〜秋ごろ。
ただ、空気が澄んで自然がより美しく見える冬は高尾山に訪れるにはぴったりの時季なんです。
木々の葉が枯れ落ちているため、視界を遮るものもなく高尾山から都心の街並みを遠くまで眺めることができます。
天気がよければ山頂から雪をまとった富士山が姿が見られます。
また、12月の冬至の前後に、富士山の火口に吸い込まれるように夕陽が沈む「ダイヤモンド富士」が高尾山山頂から見られるのも、この季節ならではの風物詩です。